主要部品の在庫数を把握したい
- 主要部品・消耗品の交換時に在庫があるか、また在庫が過剰ではないかを把握したい
- 主要な部品・消耗品が、いつ、どのくらい使われているのかをすぐに確認したい
お金に直結しているのに、保全業務で意外に見落とされがちなことがあります。
それが、部品の在庫管理です。
必要な部品がないから発注したところ、実は別の担当者がその部品を持っていた、ということはよくある話です。
一方で、まだある、と思っていた部品がなくなっていて慌てることもあると思います。
そして、過剰在庫や欠品の問題はコストに直結します。
「設備管理の匠」をうまく運用すれば、こうした部品在庫のお悩み解決に一歩近づきます。
どのように運用するのでしょうか?
ポイント1「保管場所の統合」
まず、部品の在庫を把握するために事前にどうしても必要なことがあります。
それは、部品在庫場所をある程度集約しておくことです。
お伺いしたお客様の中にも、部署ごと、ひどい時には担当者ごとに部品の在庫を持っていることがあります。
このように分散していては在庫の把握ができません。
部品を管理している保管場所を集約することが、管理のための第一歩になります。
集約した部品の数量を数えて、設備管理の匠マスタに登録します。
ポイント2「現在在庫の表示」
部品の登録と在庫数量の設定ができたら、日々の運用となります。
日々、保全作業で部品の交換を行ったり、部品の発注を行ったりすると思います。
その際に、設備管理の匠の出庫履歴、入庫履歴にそのデータを入力していきます。
出庫、入庫の結果を内部で計算し、現在在庫(理論在庫)を表示することができます。
出庫記録は、メンテンナンス履歴の入力に合わせて記録することもできます。
このように、部品の在庫数を記録しておけば、余計な発注や過剰な在庫を極力避けることができます。
ポイント3「欠品しそうな部品を検索」
さらに、欠品しそうな部品を検索し、発注を支援することもできます。
設備管理の匠には「適正在庫数」を設定する機能があります。
現在在庫数が適正在庫数を下回った場合、下回った部品を抽出することができるのです。
定期的にこの抽出を行うことで、欠品部品のリスクを最小限に減らすこともできます。
ポイント4「月ごとの使用数量を確認」
「先月はどの程度部品の出庫があったかだろうか?また、部品の金額がどの程度かかっただろうか?」
入出庫の記録を利用して、こうした情報を把握したい場合、設備管理の匠ではオプションの「在庫管理表機能」が利用できます。
日別、月別、年別などに分けて、指定期間の部品毎の入出庫数、金額を集計できるのです。
部品を利用した機器別に集計も可能です。
この機能を利用すれば、部品の利用動向をより正確に把握することに大いに役立ちます。