設備管理のミニ情報
設備管理とバスタブ曲線
一般的に設備管理の分野は、「修理系」のシステムを取り扱います。
つまり、ある機械を何度か修理しながら利用していく、ということです。
修理系のシステムによく適用されずに「バスタブ曲線」のイメージがあります。
バスタブ曲線とは、設備の故障率をバスタブに見立てて説明する方法です。
初期故障期間:
設備導入時には、製造上の欠陥(バグ)で故障が発生しやすいため故障率が高くなります。しかし、導入後急速にこの故障率は低くなります。
偶発故障期間:
初期故障が落ち着き、ある一定の水準で故障率が安定している時期です。周期的に故障が発生する可能性が最も高い時期です。
摩耗故障期間:
設備が劣化し、故障率が急激に上がっていく時期です。一般的には廃棄すべき時期と言われます。
もちろん、実際にはこうした定式に当てはまらないケースがほとんどですが、設備管理の基本的な戦略としてこうした時期による故障の違いを念頭に置いて、保全活動を進める必要があります。