メールマガジンバックナンバー
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□■ エコニティ メールマガジン □■ 2009年7月号
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はじめに・・・
今年もまた、おかしな天気が続いています。
北海道でも例年では考えられないくらい雨が続いているようです。
それにしても、こうした異常な気象によって、
さらに景気に悪影響を与えないか、大変心配です。
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◎ 目次
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1.設備情報管理のポイント(第20回)
2.「北海道のうまいもん」(第20回)~ノースアイランドビール~
3.エコニティからのお知らせ
・点検管理システムについて
・無料版利用の方のデータ作成サービスについて
・デモンストレーションの対応について
・展示会のお知らせ
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1.設備情報管理のポイント(第20回)
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前回は、
・リスクの回避
・リスクの転嫁
についてご説明しました。
「リスクの回避」とは「リスクの発生要因となるものを避ける」ということです。
ですから、設備の話で言えば当該設備を撤去する、ということであり、
それが事業に直結しているようであれば、事業からの撤退といことになります。
一方、「リスクの転嫁」とは「リスクの一部もしくは全部を、対価を支払う
ことによって第三者に引き受けてもらう契約をする」という方法です。
一般には「保険」という形をとることが多く、設備に係る保険も多数あります。
その他、「外部委託」という方法でも「リスクの転嫁」を実現できます。
では、こうした「リスクの回避」「リスクの転嫁」適用の判断は、
どのように行うのでしょうか?
まず言えるのは、設備保全担当者にとって「リスクの回避」を判断するのは
難しい、ということです。
当該設備が提供する便益が大変低く、設備がなくなってもほとんど不利益を
こうむらない、という場合は別です。
ただ「(2)象限」に含まれるようなリスクが高い設備は、一般的に言えば
提供している便益も大きいために導入されていることがほとんどです。
従って、もし「回避」という選択をした場合には、事業やサービスに大きな
ダメージを受けることは避けられないと思います。
そのダメージを受けてでも、「回避」を選択したほうがよいという判断は、
これは企業で言えば、ほぼ経営判断に近いレベル、ということになります。
もちろん、担当者からの情報提供は必要不可欠です。
ただ、設備保全担当者が決められる話ではないことが多い、ということです。
例えば、設備のリスクを一つの要因とした上で、事業売却・施設売却の
判断の中に含まれる話かもしれません。
そして本来は、この「回避」という選択はその設備を導入する前に、
十分にリスクサーベイをして判断しなければならない問題だと思います。
以上のことから、「(2)象限」でリスクの低下、予防がとりにくい場合に、
設備保全担当者が判断に関われるのは、主に「転嫁」ということになります。
前回ご説明したように、「転嫁」には多様な保険商品や外部委託などの
方法がいろいろと考えられます。
しかし、リスクを完全に保険でカバーできるかと言えば、
そういうわけではありません。
保険会社が、そのリスクを引き受けてくれるのか、という問題があります。
もっと端的に言えば、保険に見合うだけの掛け金を支払うことができるのか、
ということです。
リスクが高ければ、掛け金もそれに合わせて吊り上っていきます。
もし、リスクについて十分把握できていなければ、掛け金を支払うのが難しい、
という判断になってしまうかもしれません。
リスクがわかっていたとしても、経済的な事情からお金をかけられない、
ということも少なからずあります。
そうなると、所謂ハイリスクハイリターンの「ギャンブル」を
日常的にやっているようなものです。
その場合、保全担当者は「ギャンブル」の自覚のもと、リスク発生の確率を
下げるための予防対応を可能な限り行っていくしかない、
ということになります。
(考えてみれば恐ろしい話なのですが)
このように、「(2)象限」は大変難しい問題を含んでいます。
本稿では「設備情報管理」という観点から、主に「設備導入後」をイメージした
リスクマネジメントをお話ししていますが、
リスクマネジメントはいろんな局面で行われるものです。
特に、この「(2)象限」の問題については、「設備導入後」のリスクマネジメント
というより、導入以前に組織全体で取り組むべき問題で、
設備保全段階で「(2)象限」を作らないようにすることが重要ではないかと思います。
※一般的な保全用語で言えば、「MP(保全予防)設計」と関わる部分でもあります。
この問題については、また後日、稿を改めてご説明いたします。
さて、今回本文はここまでです。
次回は、「(3)象限」「(4)象限」と、「リスクの保有」について
ご説明をしたいと思います。
ここからは一つ余談を。
本メルマガ発行の前日(7月30日)、ご存じの通り、
JR京葉線の停電事故により、長時間にわたって電車が不通となりました。
この事故の原因はまだ完全には説明されていません。
しかし、現在入手できる情報を見る限りでは、リスクマネジメント、
そして設備情報管理の視点から大変興味深い問題を含んでいるようです。
JR側では、当初、変電所の火災トラブルが原因で停電になったと判断し、
その復旧は比較的速やかに行われました。
ところが、実はこの火災が、停止した車両の配線がショートしたことにより
発生していたようなのです。
ですから、因果関係で言えば
・車両トラブル→変電所火災→停電
であったのに、
・変電所火災→停電→車両トラブル(車両停止)
と判断して、車両の配線ショートを把握しないまま変電所火災のみ対処したため、
結果として復旧が遅れてしまったらしいのです。
情報管理の観点で言えば、過去に車両配線ショートによる事故はあって、
その情報を把握していたかということがポイントです。
一方、リスク管理の観点で言えば、そうした事故が、変電所火災、
というリスクを発生させる要因として把握されていたのか、
ということがポイントです。
JR側では恐らくそうした問題がありうる、ということを十分に
把握していなかったのではないかと思います。
変電所は重要施設なので、きっとリスク分析などをされているものと思います。
ただ、今回のように一見、因果関係がわかりにくいようなケースまできちんと
リスク要因として精査するのは、なかなか大変なのだなあ、と感じた事故でした。
以上、余談でした。
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2.「北海道のうまいもん」(第20回)
~ノースアイランドビール~
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今回は7月25日に発売されたばかりの江別発の地ビールを紹介します。
北海道各地、そして全国いたるところで地ビールの製造が盛んですが、
エコニティ北海道事務所がある、ここ江別市からも
ついに地ビールが生まれました!
その名も「ノースアイランドビール」、種類は
・一般的に飲まれているピルスナー
・カラメル麦芽の風味が香ばしいブラウンエール
・深いコクのある黒ビールのスタウト
・アルコール度数が高く苦味が強い大人のビールのIPA(インディアペールエール)
・小麦を使用したフルーティーなヴァイツェン
・黒ビールにコリアンダーの香りが珍しいスパイスビールのコリアンダーブラック
の全6種類です。
中でも注目したいのが、ヴァイツェンです。
ヴァイツェンというのは大麦だけでなく小麦も使用する無ろ過製法の
白ビールですが、この「ノースアイランドビール」では、
なんと江別の特産品であるハルユタカ小麦を使用して作っているのです。
材料まで地元にこだわったまさに地ビール!といった感じですよね。
さて、このハルユタカ小麦使用のヴァイツェンのお味は、というと・・・
とにかくフルーティー!です。
まるでスパークリングワインかと思うほどに口の中に華やかな風味が広がります。
ホップの苦味が少なくほんのりとした酸味も感じるので、
ビール&ワイン好きの私的には、飽きることなく何杯でも飲めそうでした。
気になるお値段についてですが、こちら一ビン330mlで500円・・・。
やはりご当地ビールの例に漏れず、飲んべえにとっては普段用に気軽に飲める
価格とは言えませんが特別な日のビールとして、
またはビール好きな方へのプレゼントなどにはいいんじゃないかと思います。
「ノースアイランドビール」を製造している札幌に本社のある
カナディアンブルワリーでは、札幌市内でBeerBarも
営業されているそうなので、出張などでこちらに来られることがある方は
チャンスがあれば一度味わってみてください!
雨の日が続き、なかなかビール日和が少ない最近の北海道ですが、
せっかくの夏ですからおいしいビールで乾杯!といきたいものです。
<<有限会社カナディアンブルワリー>>
TEL:011-752-2550
http://www.2002cb.co.jp/
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3.エコニティからのお知らせ
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■点検管理システム(点検管理の匠)について
簡単なご紹介は、ホームページ上に掲載されています。
http://www.econity.co.jp/tenken.html
ご興味ある方は、ぜひご覧下さい。
今のところ、試用版がないため、動作を見たい場合には、
お伺いしてデモンストレーション対応いたします。
詳しい資料やデモンストレーションご希望の方は、
takumi@econity.co.jp
まで、「デモ希望」「点検システム資料希望」となどを記載の上
メールをお送りください。
■無料版利用の方のデータ作成サービスについて
先月も告知しましたが、エコニティでは、無料版利用の方でもデータ作成を
無料で行うサービスを始めました。
あれから、いくつか反響をいただき、試していただいているお客様もいます。
御社の現状設備を具体的にイメージできる形で「設備管理の匠」の無料版を
確認できるようになります!!
作成には次の条件があります。
・Excelの一覧表になっているデータのみ対応可能です。
(一覧表であれば、形式は問いません)
・機器50台分とそれに付随する各種マスタデータのみ作成します。
・データをいただいてから2週間程度かかります。
・頂いたデータをもとに、こちらで項目調整をいたしますので、
データ内容すべてを取り込むことはできないことがあります。
詳しくは、
takumi@econity.co.jp
または
03-3865-1468
までお問い合わせください。
なお、今のところ2009年9月30日までの、
期間限定を予定していますので、ご希望の方は早めにお申し込みください。
■デモンストレーションの対応について
エコニティでは、「設備管理の匠」デモンストレーションの依頼に随時
対応しています。
ご希望の方はご連絡下さい。
<問合せ先>
Mail:takumi@econity.co.jp
TEL:03-3865-1468
■展示会のお知らせ
今年の11月、東京ビックサイトで行う「メンテナンステクノショー」への
出展が決まりました。
詳細はまた後日ご案内いたしますが、無料招待状ご希望の方は
takumi@econity.co.jp
までご連絡ください。
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■□エコニティについて■□
(有)エコニティは2000年に設立されました。
もともとソフトウェアの受託開発などを中心に業務をおこなっていましたが、
2003年頃から設備管理システムに取り組むようになりました。
当初は受託開発の一環としてソフト開発をおこない、その後設備保全のデータ
の作成などにも関わった経験もあります。そうした経験を生かし、2005年にパ
ッケージソフトとして「設備管理の匠」をまとめ、販売を開始しました。
お客様に使ってもらい、情報活用に貢献できるようなシステム作りを目指して
います!
URL:http://www.econity.co.jp
Mail:takumi@econity.co.jp
TEL:03-3865-1468
本メールマガジンが不要な場合には、下記メールまで「不要」の旨、ご連絡下
さい。お手数おかけいたしますがよろしくお願いいたします。
編集責任者:吉村
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