ニュースレターバックナンバー

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□■ エコニティ ニュースレター □■ 2011年5月号
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1.設備情報管理のポイント(第41回)
2.「北海道のうまいもん」(第39回)~いかじゃが~
3.原発とリスクマネジメント(補足)
4.エコニティからのお知らせ
  ・Windows7版について
  ・デモンストレーションの対応について
5.編集後記

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  1.設備情報管理のポイント(第41回)
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前回は特別編ということで、本編は1回お休みさせていただきました。
前々回までの内容を簡単に振り返りたいと思います。

前々回まで、データの標準化の話を進めてきました。
データの標準化とは「データを管理したいフィールドに分け、バラツキをなく
していく」と説明しました。

・データを管理したいフィールドに分ける

とは、

・カテゴリ→(管理)対象→属性→(属性)値

のようにデータを構造的に考えていくことで実現していくことができます。

それでは、「バラツキ」とはどういうことでしょうか?
それ以前になぜ「バラツキ」をなくす必要があるのでしょうか?

そもそもデータを収集して管理するのは、仮説を検証するためです。
仮説をきちんと検証するためには、データの比較が不可欠です。
しかしデータの考え方に「バラツキ」があると比較に支障が出てくる可能性が
あります。
それが「バラツキ」なくす必要がある理由です。

このような内容を前々回までご説明してきました。

今回は、

・「バラツキをなくす」とはどういうことでしょうか?

ということをご説明します。

まず誤解がないようにしたいのですが、ここでいう「バラツキ」とはデータの
値を平準化する、ということではありません。
例えば、「停止時間」というデータを考えるときに、

「停止時間の平均からのズレを考える(標準偏差を考える)」

という意味ではありません。

ここで使っている「バラツキ」とは

「停止時間の考え方のズレ」

ということです。
以前にも例示した通り、停止時間のデータを収集しようとした場合、停止時間
の考え方によって、

・A部署では機械が止まってから、機械の修復が完了するまでの時間。
・B部署では機械が止まってから、操業が再開されるまでの時間。

このような違うデータになってしまうかもしれません。
これが「バラツキ」です。

ですからバラツキをなくすということは、簡単に言えば、

「データの定義を明確にする」

ということです。
データを構造的に捉えるのも、定義を明確にするためなのです。

しかし、データを構造的に考えても、それだけで明確に定義することは難しい
ものです。
そこで定義を明確にするために、2つ考え方をご紹介します。

まず、一つの方法が
「定義は尺度である」
という考え方です。
これは主にデータの「カテゴリ」から個々の「対象」を定義するときに適用し
ます。

「尺度」とは、

「ある基準・物差し」

のことです。「定義」が「基準・物差し」というのはどういうことでしょうか?

例えばデータのカテゴリを「設備の停止時間」として、対象を抜き出す場合、
「設備の停止時間」が何かをわかっていなければなりません。

例えば「設備」という言葉を考えた時、何が「設備」であるのか、という考え
方が人によって(場面によって)違っている可能性があります。

ある人は、アウトプットを出すための機械の集合体をイメージするかもしれま
せん。(例えばA地点からB地点に移動させるための、搬出設備全体)
別の人は、より細かい「物」例えば、1台のベルトコンベアをイメージするか
もしれません。(例えばベルトコンベアNO1)
これがバラツキにつながります。

「停止時間」についても同じです。

・A部署では設備が止まってから、設備の修復が完了するまでの時間。
・B部署では設備が止まってから、操業が再開されるまでの時間。

このようなバラツキにつながってしまうかもしれません。

これらは、人によって何が正しいと考えるのかが、違っているから発生します。
もちろん、誰もが絶対的に正しいと認められるものであれば、こうした違いは
発生しません。
しかしほとんどの場合そうではありません。

そのため基準となる「物差し」が必要なのです。「対象」を定義しそれが尺度
になって、個人個人が抱いている考え方が「正しいのか」「違っているのか」
を判断する、ということになるのです。

極端な話をすれば、その「尺度」が絶対的に正しいかどうかは問題ではありま
せん。その「尺度」に照らした場合の正誤がわかることが、まずポイントです。

例えば、「設備の停止時間」を

設備→「ラインの1工程を構成する機械の集合体」
停止時間→「工程がストップして、操業が再開されるまでの時間」

と定義すれば、これを「尺度」に対象の抜き出しができます。
(個々の機械が壊れても、工程がストップしていなければ、設備の停止時間と
はしないなど)

こうして、バラツキが発生を抑えることができます。

次の考え方は「MECE」(ミーシー)です。

あまり聞きなれない言葉と思いますが、どのようなものでしょうか?
これは、また次回ご説明したいと思います。


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  2.「北海道のうまいもん」(第39回)~いかじゃが~
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今回は「いかじゃが」を紹介します。
「いかじゃが」は肉じゃがの肉をいかに変えた煮物料理?と思われる方も多い
かと思いますが、簡単に言ってしまえば、函館名物でもある「いかめし」のめ
しに代わってジャガイモが入っているというありそうでなかった食べ物です。

「いかじゃが」はお土産用として売られているいかめしと同じようにパックに
入っています。見た目は塩味と書いてあるだけに白っぽいいかめしで、そのま
ま食べられるとも書かれていました。
それでも私はいかめし同様、パックのままボイルして熱々を食べたいと思って
しまうのですが、パッケージの裏にはおすすめメニューとして・・・

・いかじゃがをスライスし、とろけるチーズをのせてオーブントースターで加
熱する食べ方や、

・生野菜といかじゃがのスライスにドレッシングをかけてサラダ風にする等の
食べ方

など応用編が載っていたのでそれも試してみました。

熱々のチーズ、イカ、ジャガイモの組み合わせは思った通り美味しいですが、
サラダ風にした「いかじゃが」も、やわらかいイカと塩味が適度にしみ込んだ
じゃがいもが美味しく、「そのまま食べられる」の意味がわかったような気が
しました。

どちらもイカとジャガイモのおいしさ活かされて間違いのない組み合わせだな~
と思いました。

イカとジャガイモはいわゆる北海道らしい食材かな?と思いますが、もちろん
北海道産のジャガイモ、北海道沖で採れたイカを使用し無添加のようです。

私は今回、札幌のデパ地下で購入しました。
北海道でしか売られていないようで、ネット通販では同じ名前の商品を見つけ
ましたが今回私が食べた物と同じものを取り扱っているお店は残念ながら見つ
かっておりません。

せめて姿だけでも見ていただきたくて探していたところ下記動画を見つけまし
たのでチェックしてみて下さい。

http://www.youtube.com/watch?v=4mxLtwDsVjo

澤田食品株式会社
北海道函館市宇賀浦町19-21
TEL:0138-51-8913


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  3.原発とリスクマネジメント(補足)
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先月、非常に長文で福島第一原発を例にしたリスクマネジメントについてご説
明させていただきました。
今月は、少しだけその補足をしたいと思います。
まず、お読みの方から次のような指摘をいただきました。

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2004年11月22日付け『毎日新聞』に、「原発:耐震性に1000倍の差 原子
力安全基盤機構が試算」がという掲載されているようです。
(原典にはあたっていないのでご了承ください。インターネット上の複数の
 情報の二次情報です。)
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この記載に対して、次のようなインターネット上のソースがあることをご指摘
いただきました。
有限会社ストラテジックセキュリティ様のホームページ上のニュースまとめに、
毎日新聞の記事内容が含まれております。

http://strategic.jp/cgitest/pukiwiki.php?%C3%CF%BF%CC%B4%D8%CF%A2

(この中の2004年11月22日付のソースです)

この記事中にもありますが、もっとも事故発生確率が高いとされている
「サイト3」が、今話題の「浜岡原発」です。
今回、政府より中部電力に浜岡原発停止の要請がありましたが、恐らくはこう
した過去の試算も、要請を行う上で大きな影響があったものと思います。

しかし、それにしても、過去にこうした議論があったにもかかわらず、
リスクマネジメントに結びつかなかったのは、残念でなりません。

先月、記事を書かせていただいてから1カ月、複数の関係者の話から、原発の
リスクマネジメント、特に事後対策がとられていなかったことが、はっきりし
てきています。
想定外、という言葉がよく使われますが、事後対策については想定外どころか
想定すらしていなかったようです。

これは「安全神話」を本当に信じていたからなのか、それとも問題が起こった
場合のコントロールはできないとあきらめていたのか。
前者だとすると、これはほとんど信仰に近いものになってしまいます。
後者だとしたら、このリスクが少なくとも電力会社にとって致命的であること
を考えると、なぜリスク源を回避する方向にならなかったのか、不思議な気が
します。
少なくとも、原発をさらに増設する、というのはなかなかとりにくい決断です。

ただ一方で、最近、違う考え方もできることに気がつきました。
致命的ではあるが発生頻度が非常に低いリスクは、日常を積み重ねることでど
んどんリスクが低くなっている、という錯覚を起こしやすいのではないかとう
ことです。

通常、時間が経過し、他の状況が変わらなければリスクの発生確率は少しずつ
上がることが多いものです。
しかし、何事もなく日常がずっと積み重なっていくと慣性が生じ、

「昨日が大丈夫だったから、今日も大丈夫だろう」

と、よりリスクを低くする方向に錯覚してしまうのではないか、ということです。
これは、日常的なわれわれの感覚と、統計的な分析とのズレによって生じると
思われます。それだけ、日常の慣性は強力です。


リスクマネジメントといっても、様々なリスクの中でどれを優先して対処する
のか、優先順位は人間の判断に委ねられます。
そのために、上のような錯覚があると、致命的なリスクが本来よりもかなり
低く見積もられてしまう、もしくは優先度が低くなってしまう傾向があるので
はないでしょうか。
逆に、日常的に顕在化しやすいリスクはたとえ損害が小さいものであっても
優先されやすいようにも思います。
(これは、調査したわけではないので推測です)

この1カ月、リスクマネジメント的に重要な事件が立て続けに起こっています。
一つは、ソニーの情報流出問題。
もう一つは、焼肉酒家えびすの食中毒問題。

ここで詳細な分析は行いませんが、どちらも、致命的リスクに近いと言えるも
のだと思います。
だからといって、それぞれの会社でのリスクマネジメント体制に特段に問題が
あったのだ、と言うつもりはありません。(それはわかりません)

むしろ、リスクマネジメントをおこなっていたとしても、日常の積み重ねの
慣性による錯覚で(例えば業界的には他も同じような状況であったと思われま
す)、リスクを本来よりも低く見積もっていた面があったのではないでしょう
か。(特に焼肉酒家えびすにはそれを強く感じます)

これは、どんな場面でも起こりえる問題だと思いますので、今後も継続的にこ
の問題を考えていきたいと思っています。


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  4.エコニティからのお知らせ
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■Windows7 64bit版の「点検管理の匠」試用版について

Windows7 64bit版の「点検管理の匠」のインストールトラブルに対応した
試用版も際配布しています、もし64bit版PCをお使いのお客様で
「点検管理の匠」の試用版を希望されるお客様は「64bit版希望」と記載して、
ご連絡ください。


■デモンストレーションの対応について

エコニティでは、「設備管理の匠」デモンストレーションの依頼に随時対応
しています。
ご希望の方はご連絡下さい。

<問合せ先>
Mail:takumi@econity.co.jp

TEL:03-3865-1468

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  5.編集後記
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3月11日からやがて2ヶ月。
日本全体でみると、徐々に落ち着きを取り戻しつつあるように見えますが、
それはこの状況に慣れた、という側面もあると思います。
それはちょっと怖い気もするのですが、一方でだからこそ、人間は前を向ける
のかもしれないと思ったりもします。

ただ、本当の深い影響はこれから徐々に表れてくるのかもしれません。
ぜひ、今回得た問題意識や教訓を考え続けることだけは、やめないようにした
いと思います。


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■□エコニティについて■□

(有)エコニティは2000年に設立されました。
もともとソフトウェアの受託開発などを中心に業務をおこなっていましたが、
2003年頃から設備管理システムに取り組むようになりました。
当初は受託開発の一環としてソフト開発をおこない、その後設備保全のデータ
の作成などにも関わった経験もあります。そうした経験を生かし、2005年にパ
ッケージソフトとして「設備管理の匠」をまとめ、販売を開始しました。
お客様に使ってもらい、情報活用に貢献できるようなシステム作りを目指して
います!

URL:http://www.econity.co.jp

Mail:takumi@econity.co.jp

TEL:03-3865-1468

本ニュースレターが不要な場合には、下記メールまで「不要」の旨、ご連絡下
さい。お手数おかけいたしますがよろしくお願いいたします。

編集責任者:吉村

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