メールマガジンバックナンバー

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□■ エコニティ メールマガジン □■ 2015年9月号
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 ◎ 目次                 
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1.設備情報管理のポイント(第88回)
2.お取り寄せチャレンジ(第15回 ナガノパープル)
3.エコニティからのお知らせ
4.編集後記

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  1.設備情報管理のポイント(第88回)
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前回は設備情報管理の「保全計画の支援」というテーマのお話の中で、「予測」
のための、具体的な定量的な分析の方法について触れました。
定量的な分析は、状況を可視化して人間の「経験や勘」を支援するこがと前提
ですが、その可視化にも役立つ技法をご紹介します。

まず、MTBF(平均故障間隔)と故障率(平均故障率)について取り上げました。
それぞれ、一般的には次のような式で表されます。

MTBF=総稼動時間÷総故障数

故障率=総故障数÷総稼動時間

MTBFを利用すると次の故障時期の目安を算出できます。
また、故障率によって保全の優先度の目安になります。

ただ、MTBFや故障率を実際に利用するには問題点もあります。
漠然と「故障」といっても、色々な部位の、色々な故障モードがあります。
それを考慮せずにMTBFを使って一括で故障時期の予測するのは無理があります。

このような話をしてきました。

今回はまず、前回の話を受けて、お話を進めます。
故障時期の予測精度を上げるため、どんな部位で、どのような故障モードなの
か、きちんと分類してMTBF等の計算をしたらどうでしょうか?

その場合、発生頻度の問題が出てきます。
つまり、該当故障モードの発生頻度が著しく低く予測の精度や整合性にブレが
生じやすいということです。

例えば、設備が稼働してから3年後に、初めて1回だけ発生した故障モードに
ついてはどのように考えればよいでしょうか?
発生した時点でのMTBFを計算すると「3年」ということになります。

「じゃあ、また3年後に故障するかもしれないですね」

とこのように考えるでしょう。

ところが、仮に稼動から5年経過した時点(つまり故障から2年後)に計算す
るとどうでしょう。
そう、「5年」ということになります。

「じゃあ、前回の故障から5年後・・・つまり、いまから3年後に故障が発生
するかもしれない!?」

このようになるのでしょうか?
最初の計算から考えると、次回の故障時期はあとわずか1年後です。

このように、MTBFや故障率を故障頻度が少ない状態で定式通り計算すると、
計算時点での不整合が大変大きくなることがあります。
故障モードによって故障を細分化すると、発生頻度が少なくなるため予測精度
に問題が出てくるのです。

少しでも予測精度高くMTBFを算出する一つの解決策は、同型の設備が複数台あ
れば、そのデータをまとめて計算するというやり方です。

しかし、

「同型の設備といっても入れた時期や、使い方に違いがあるよ」
「そもそも、1台しかないけれど・・・」

このようにおっしゃる方もいると思います。
そうなると、解決策はないのでしょうか?

予測精度はともかくとして、計算の整合性を取りながら、比較的簡単に処理す
る方法はあります。

それは、故障時点を基準に計算する方法です。
どういうことでしょうか?

MTBFや故障率を算出する際の「稼働時間」ですが、通常「総稼働時間」で計算
します。つまり、「今現在」を基準に計算を行うことが多いと思います。
実はこれが整合性が取れなくなる原因の一つです。
ですから、「故障時点」までの稼働時間で計算を行うのです。

例えばこのような感じです。

・稼働:2010年9月1日
・今現在:2015年9月1日(5年稼働)
・故障回数:2回
・前回故障:2014年9月1日(4年稼働)

このように考えます。
現時点を基に計算すると、MTBFは2.5年、故障率は0.4回/年ということ
になります。

一方、故障時点を基に計算すると、MTBFは2年、故障率は0.5回/年という
ことになります。

次回の故障予測時期を考えると、現時点を基にした場合、2017年3月にな
ります。
しかし、現時点が2016年4月1日にずれたとしたら、MTBFは2.75年、
故障予測時期は3ヶ月ずれて2017年6月になります。
この間、何も設備に処置を加えていなくても、このような計算になってしまう
のです。

一方、故障時点を基に次回の故障予測時期を考えると、2016年9月となり
ます。現時点からの時間の経過による故障予測時期のズレもありません。
では、2016年9月を過ぎても、故障が発生しない場合にはどう考えればよ
いでしょうか?
その場合、故障予測として2016年9月に起きるはずだったが、起きておら
ず、「今現在」すぐにでも故障が起こる可能性があるという解釈になります。

では、故障率についてはどうでしょう。

「故障時点の稼働時間で故障率を計算する、前回故障から現在までの故障が発
生していない期間が加味されていないから、故障率が高く出てしまうのでは?」

計算上はその通りです。

しかし、そこには一つの前提が抜けています。
それは何でしょうか?

また少し中途半端になりますが、次回ご説明したいと思います。



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  2.お取り寄せチャレンジ!
    (第15回 ナガノパープル編)
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今回のお取り寄せでは「ブドウ」を紹介したいと思います。

ブドウと言いますと「デラウェア」や「巨峰」、高級品種ですと「ピオーネ」
といった品種名が思い浮かぶのではないでしょうか?
今回取り寄せたのは、2004年に新たな品種として登録された「ナガノパープル」
という品種です。

ナガノパープルは「巨峰」に「リザマート」を交配し、育成した品種で、巨峰
由来のコク深い甘さと爽やかさは絶品と言われています。
非常に手間がかかる品種で、現在長野県以外では作られていません。

評判を聞いていたので、この機会にチャレンジしてみることにしました。
大体、9月初旬あたりから出荷され、10月いっぱいくらいまで出回っていて、
ネット通販では8月くらいから予約可能となっていることが多いようです。

ナガノパープルのおすすめの理由は何といっても、「皮ごと食べられる」
「種がない」という手間いらずに加えて、とびきりの甘さ(糖度18~21%!)
です。

実際に食べてみると・・・、お菓子感覚で、パクパクといくつでも食べられて
しまいます。
味のベースはおなじみの「巨峰」。
大粒で黒ブドウ特有の濃厚な甘さに「リザマート」の特徴である皮の薄さとい
う良いとこどりのハイブリッドで、絶妙で緻密、柔らかい果肉の食感と爽やか
で切れのある甘さを楽しめます。

ブドウのポリフェノールは皮にいちばん多く含まれているので、皮ごと食べれ
ば栄養も豊富です。
含まれているポリフェノールは「レスベラトール」と言い、細胞の老化を防ぐ、
美肌効果、など様々な効果があると言われています。
この皮は食べた後に口の中に残ることもなく、むしろシャリシャリ感がブドウ
のうまみをいっそう引き立ててくれます。 
病みつきになる味でした。

今日(9/30)検索してみたところ、ネット通販で、もう売切れになっているとこ
ろもありますが、まだ入手可能なようです。
以前はネット通販かデパートでしか見かけませんでしたが、今年はたまに
スーパーでも見かけます。
高級品種なのでどうしても1房1,000円以上になってしまいますが、一度食べて
みる価値あり、とおすすめします。

栽培が難しい上に人気も高いので、売り切れてしまうことも多いブドウなので
すが、一度お試ししてみてはいかがでしょうか?

築地市場ドットコム
『ナガノパープル』 長野産 2房(合計 約800g) 2,980円
http://www.tsukijiichiba.com/user/scripts/p_product.php?product_id=14374

(こちらの商品は売切れとなっていたため、下記の一覧を紹介します)

http://search.rakuten.co.jp/search/mall/-/555718/



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  3.エコニティからのお知らせ
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■「点検管理の匠」タブレットPC版・「匠のメンテナンスタブレット」試用版
とタブレットPCのお貸出し

「点検管理の匠のタブレットPC版」「匠のメンテナンスタブレット」を自分の
持っているタブレットで試すことができないか」
というお客様は以下のURLよりダウンロードできます。

http://www.econity.co.jp/tenken/index.html#S5

http://www.econity.co.jp/setsubi/trial.html#tab_maint

(GooglePlayに登録されているので「点検管理の匠のタブレット」「匠のメン
テナンス タブレット」で検索していただいてもかまいません)

対象機種は、解像度1024×600、1280×800の7インチタブレット、
AndroidOS3.2以上です。
画面崩れはありますが、上記解像度をほぼ満たす、AndroidOSのスマートフォ
ンでもご確認は頂けると思います。(動作保証はしておりません)

試用版で入力したデータと連動させたいお客様は資料請求をお申し込みくださ
い。(資料請求のCDの中に、接続方法の記載があります)

※タブレットや高解像度のスマートフォンがない場合、タブレットPCをお貸出
しにも対応しています。ただし、台数が限られておりますので、貸出中の場合
にはご容赦ください。



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4.編集後記
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9月にはシルバーウィークがありました。
お出かけになられた方も多いと思います。
私は、というと家族と近隣にちょぼちょぼくらいであまりうまく使えませんで
した。

と言うより、シルバーウィークのために、仕事の日程が詰まり、かなり出張な
どをバタバタ詰め込みました。
その結果、シルバーウィーク中も仕事をせざるを得ず、今月後半はかなり厳し
いスケジュールになってしまいました。
予めわかっていることなので、きちんと調整すればよいのですが、なかなかう
まくいかないものです。
お客様にご連絡しても、やはり日程がタイトなようでした。
連休はありがたいものですが、うまく考えないと難しいですね。
なお、次回のこの時期の大型連休は、2026年とずいぶん先になるようです。


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■□エコニティについて■□

(有)エコニティは2000年に設立されました。
もともとソフトウェアの受託開発などを中心に業務をおこなっていましたが、
2003年頃から設備管理システムに取り組むようになりました。
当初は受託開発の一環としてソフト開発をおこない、その後設備保全のデータ
の作成などにも関わった経験もあります。そうした経験を生かし、2005年にパ
ッケージソフトとして「設備管理の匠」をまとめ、販売を開始しました。
お客様に使ってもらい、情報活用に貢献できるようなシステム作りを目指して
います!

URL:http://www.econity.co.jp

ブログ:http://setsubitakumi.blog.fc2.com/

Mail:takumi@econity.co.jp

TEL:03-3865-1468

本メールマガジンが不要な場合には、下記メールまで「不要」の旨、ご連絡下
さい。お手数おかけいたしますがよろしくお願いいたします。

編集責任者:吉村

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