? メールマガジン2011年07月号|エコニティは低価格の設備管理システム、設備点検システムを提供し、工場や施設の設備管理業務を支援します。

メールマガジンバックナンバー

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□■ エコニティ メールマガジン □■ 2011年7月号
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 ◎ 目次                
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1.設備情報管理のポイント(第43回)
2.「北海道のうまいもん」(第41回)~シェフのおやつ~
3.設備管理ニュース~ものづくりNext↑2011~
4.エコニティからのお知らせ
  ・展示会について
  ・デモンストレーションの対応について
5.編集後記

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  1.設備情報管理のポイント(第43回)
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前回は定義を明確にするための方法として、「MECE」(ミーシー)をご紹介し
ました。
「MECE」(ミーシー)とは、

Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive

の頭文字をとっている言葉です。
マッキンゼー社が開発した手法といわれている手法で、物事を分析するために
分類する際、

「重複や漏れがない」

ようにするということです。
もし「重複や漏れがない」という「MECE」の考え方に基づいていない場合、
例えば「故障の程度」という内容を分類に分けて整理しようとしたとき

1)大故障=停止時間1週間以上、修理金額100万円以上
2)中故障=停止時間1日以上1週間未満、修理金額10万円以上100万円未満
3)小故障=停止時間1日未満、修理金額10万円未満

このような分け方では、

「停止時間2週間以上、修理金額50万円」

など、どれを選んでよいのかわからないものが出てきます。

また分類のやり方によっては、どこにもあてはまらないデータが出てきてしま
うしまう可能性もあります。

つまり、「MECE」の考え方が明確でなければ「曖昧さ」が発生し、人によって
分類の選択の仕方が違ったり、選択できない、というバラツキにつながってし
まう可能性があります。

このようなことをご説明してきました。

今回は「MECE」の考え方をもう少し深めて、その注意点を見ていきたいと思い
ます。

例えば機械の「故障の原因」というデータを分類する場合、

1)設計不良
2)製造不良
3)劣化
4)過大なストレス
5)操作ミス
6)その他

こうした内容を考えるとします。
この分類は妥当なのでしょうか?

「MECE」的な視点では、それぞれのカテゴリー相互に重なっていないか、漏れ
はないかを考えます。
一見すると、重なりはないように思われます。
漏れも、この場合、「その他」という分類が入っていることで避けられている
ように思われます。

しかし、実際に選ぼうとすると奇妙なことに気付きます。

ある故障を調べてみると、劣化が直接的な原因だったと推定できたとします。
しかし、その劣化を詳細に検討すると、過大なストレスが、継続的に与えられ
ることで劣化が早く進んだ、ということが明らかになりました。
さらに、この過大なストレスは設計ミスによりある一定の条件がそろうと発生
することもわかりました。

さて、故障の原因は何を選択すればよいのでしょうか?
一見重なりがなさそうな分類でも、複数のあてはまりそうな要素が出てきてい
ます。

この問題の理由の一つは、「故障の原因」の分類の作り方にあります。

故障には通常、メカニズムがあります。
つまりある故障の発生に至るまで、いくつかの段階、ないしプロセスに分解で
きるということです。

故障をプロセスに分解して考えてみると、上に挙げた選択肢には「違う次元」
のものが混在していることがわかります。

例えば3)の「劣化」ですが、これはむしろ故障の状態を「説明」しているも
のだといえます。
実際、劣化に至るまでにはいろいろな要因が考えられます。

代表的なものは経年変化(寿命)ですが、使い方や環境によって通常想定され
ている経年変化より早く劣化が進む場合が多々あります。
使われている材料の選定ミスで、当初想定された寿命よりも早く劣化が進むこ
とも考えられるでしょう。

これを構造的に考えると

・設計ミス(材料の選定ミス)→劣化(が早く進行)

という因果関係で結ばれる関係となります。

このように、「劣化」という分類は故障の一次的(直接的)原因とは言えます
が、究極的原因(真因)にはなりません。
真因になりうる分類と比べると、次元が違うのです

(上の選択肢の中では、「4)過大なストレス」も、真因にはなりにくい内容
だと思われます。)

このように、分類の中に違う次元のものが混在していると、その中で因果関係
が生じるため、

「故障の原因は何を選択すればよいのでしょうか?」

という問題につながってしまいます。
選択すべきなのが真因なのか、一次的原因なのかということはケースバイケー
スですが、いずれにせよ次元をそろえるとその点が明確になります。

つまり、MECEに基づいて分類するためには、対象をプロセスに分解して、
できるだけ次元を揃えることが前提となるのです。
(分解するためには、ロジックツリー、フォルトツリーなどいくつかの方法論
があると思いますが、今回は触れません)

もう少し言い換えると、MECEでは単に「重複や漏れがない」ように分類する、
というだけでなく、分類をする対象の次元も考える必要があるために、定義の
明確化につながっていく、と言えるのです。

※なお、「故障の原因」そのものは、複合要因などが考えられますので、一つ
だけに収れんできるかは別問題と考えてください。

ちょっと長くなりましたので、データの標準化の整理は次回とさせていただき
ます。


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  2.「北海道のうまいもん」(第41回)~シェフのおやつ~
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今回は「シェフのおやつ」を紹介します。
シェフのおやつは北海道砂川市にあるお菓子の会社「北菓楼」で売られている
魅力満載のお菓子です。

数量限定で販売されていて、土日ともなると開店後30分も経てば売り切れる
との事で「早目に行かないと買えないよ」という話は聞いていましたが、
1度目のチャレンジでは開店20分後に到着して失敗に終り、その人気ぶりに
は驚きました。
こうなったら意地でも買ってみせる!
と意気込んで2度目は開店前から並んで無事に買うことができました。

お店ではお一人様2個までという制限があって開店直後は「シェフのおやつ」
目当てのお客さんで賑わっていました。

箱には

「シェフだけが知っているバウムクーヘンの美味しいところをおすそわけ。」

と書かれていて期待も膨らみました。

ご存知の方も多いかと思いますが「北菓楼」のバウムクーヘン妖精の森はテレ
ビでも紹介されたりお土産ランキングで上位に入るほど美味しくて有名なお菓
子です。

そのバウムクーヘンの切れ端のみをパッケージしたのが「シェフのおやつ」
の正体なのです。

通常なら見ることもできない貴重な部分というだけでなく、切れ端だけにバウ
ムクーヘンの美味しい所が凝縮されていてるな~と感じました。
それでいて価格は1箱350円!という信じられない値段にもビックリです。

今回私は北菓楼札幌エスタ店にて「シェフのおやつ」を購入しましたが札幌で
は他に数店舗と砂川の本店で販売されています。
お近くにお越しの際はぜひ寄ってみてはいかがでしょうか?
タイミングが良ければ買えるかもしれませんよ。

http://www.kitakaro.com/
株式会社北菓楼(きたかろう)


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  3.設備管理ニュース~ものづくりNext↑2011~
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ご存知の方も多いと思いますが、今回は日本能率協会が主催する展示会、
「ものづくりNext↑2011」をご紹介したいと思います。
まだ先の話ですが、2011年11月16日(水)~2011年11月18日(金)に東京ビッ
グサイトで開催される、展示会です。

私どもは「ものづくりNext↑2011」の中の、「メンテナンステクノショー」
という展示会に出展予定です。
昨年は事情により出られなかったのですが、この数年ほぼ毎年出展しています。
このメールマガジンをお読みの方の中にも、以前ご来場いただいた方が多数い
らっしゃると思います。

ご存知ない方のためにまず概略をご説明します。

「ものづくりNext↑」とは、日本能率協会が主に製造業に向けて発信している
展示会を中心とする情報サービスの総称となっています。
展示会は、設計・生産・保全を統合する形で開催されており、

・メンテナンステクノショー
・非破壊評価総合展
・インフラ検査・維持管理展
・生産システム見える化展
・ものづくり3DeXpo

にから構成されています。
その他、「ものづくりNext↑WEB」というサイトで恒常的に情報発信を行って
います。

http://www.jma.or.jp/next/index.html

その中でもメンテナンステクノショーは中心的な展示会です。
また、保全関係の展示会の中では最大規模で運営されています。

そのジャンルも、

・モニタリングや診断システム
・補修・交換材料
・安全・防災関連
・設備管理にかかわる人材サービス
・設備管理・保全に関わるシステム
(エコニティもこの部分で出展しています)

など多岐にわたっています。

設備管理システムに関して言えば、さまざまな事業者のサービスが一堂に会
するので、ご検討されている方にとっては非常に参考になると思います。
また、実際にそうしたシステムを使うかどうかはともかくとして、知識を仕入
れる上でも非常に役に立つのではないかと思います。
(われわれも、よく勉強させていただいています)

それから、設備管理システムだけでなく、設備管理全体ののトレンドを見る上
でも面白いと思います。
昨年は残念ながら行けなかった、例えば一昨年は「技術伝承のデジタル化」の
ような展示が、個人的には目を引きました。

メンテナンステクノショーだけでなく、他の展示会もボリュームがあり、色々
と回ることができるのもこの展示会の魅力であるように思います。
(出展している関係上、私自身はほとんど行けていませんが・・・)

製造業向けとはなっていますが、その他の設備管理ご担当者様にも十分参考に
なる内容です。

我々エコニティも、今回の展示会に向けて新たなサービスを発表できるように
準備中なのでご期待ください。

ご来場を希望される方には招待状をお送りできると思いますので、お問い合わ
せください。


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  4.エコニティからのお知らせ
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■展示会について
「3」にも書きましたが、まだ先ではありますが11月に展示会出展が決まりま
した。

http://www.jma.or.jp/next/index.html

ご興味ある方には招待状をお送りできますので、お問い合わせください。
また詳細は随時ご連絡いたします。

■デモンストレーションの対応について

エコニティでは、「設備管理の匠」デモンストレーションの依頼に随時対応し
ています。
ご希望の方はご連絡下さい。

<問合せ先>
Mail:takumi@econity.co.jp

TEL:03-3865-1468

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  5.編集後記
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7月から「電力使用制限令」が発令されて、非常に対応に苦慮されているご担
当者様も多いのではないかと思います。
日本の経済にとっても重大な影響を及ぼしかねない、ということもよく言われ
ております。
ただ、少しでも前向きに考えれば、これを機にコスト削減につながる体質の強
化や、新しいワークスタイルにつながる可能性もあるように思います。
3月11日以降、うまくいかないことも多々ありますが、社会が改善していく、
そうした胎動も少しずつ感じられるような気がします。

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■□エコニティについて■□

(有)エコニティは2000年に設立されました。
もともとソフトウェアの受託開発などを中心に業務をおこなっていましたが、
2003年頃から設備管理システムに取り組むようになりました。
当初は受託開発の一環としてソフト開発をおこない、その後設備保全のデータ
の作成などにも関わった経験もあります。そうした経験を生かし、2005年にパ
ッケージソフトとして「設備管理の匠」をまとめ、販売を開始しました。
お客様に使ってもらい、情報活用に貢献できるようなシステム作りを目指して
います!

URL:http://www.econity.co.jp

Mail:takumi@econity.co.jp

TEL:03-3865-1468

本メールマガジンが不要な場合には、下記メールまで「不要」の旨、ご連絡下
さい。お手数おかけいたしますがよろしくお願いいたします。

編集責任者:吉村

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